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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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DAICON7搬入日(中編)
 17時30分を少しすぎた頃、前日搬入が続く会場を離れて私が向かった場所は、伊丹空港です。
 成田経由でアメリカから来られたゲストの一人、NASAの近藤陽次博士ことエリック。コタニ氏を迎えに行くためなのでした。
 エリック・コタニといえば、私が大好きな『彗星爆弾地球直撃す』(光文社文庫刊)の著者。
 その方を乗せて伊丹から梅田へ。梅田でオプショナルツアーの夕食会に合流して、さらにその後に私と同じ投宿先であるりんくうタウンのワシントンホテルまでお送りするというのが、この日私に与えられた最大の使命なのでありました。



(オプショナルツアーの食事会は21時30分終了予定。それからりんくうタウンまで走ったら、ホテル到着は22時30分頃になるだろうなぁ……)
 などと考えながら阪神高速池田線に入ると、ヤバ過ぎる状況が目に入ってきました。
 対向車線……すなわち、伊丹から梅田へ向かうのに使う高速道路が大渋滞。1時間やそこらでは通り抜けられそうにありません。
(とりあえずオプショナルツアーに添乗しているスタッフに連絡して、合流時間には間に合わないと伝えなければ)
 伊丹空港の駐車場についてすぐ、オプショナルツアー添乗のスタッフ氏に電話したら、圏外でした。とりあえず到着口に向かいつつ、今度は岸和田の本部の携帯電話へ……やっぱり圏外……。
 到着口に付いてみると、近藤博士が乗ってくるという成田発19時10分着便の到着時間は少し早まって18時55分になっていました。これはいい傾向。少しでも早く出発できる。
 再度本部携帯に電話するも、やはり圏外。
 やむなく近藤博士担当のスタッフI氏に電話するが、これも圏外。
 どうにかオプショナルツアー添乗のK氏にだけは連絡がついて、食事会に合流できないかもしれないと伝える。
 で、18時55分を少し回った頃、近藤博士と同じ成田便に乗ってきたとおぼしき乗客達が到着口から出てくる。
 手書きでDAICON7のロゴマークを描いた紙を持ち「近藤先生おられませんか」と声を張り上げながら、近藤博士を待つ。顔は知らないのだから、この方法しかなかったのだ。
 ところが待てど暮らせど近藤博士が出てこない。時間は瞬く間に過ぎ、19時20分。
 相変わらずI氏の携帯も本部携帯も圏外のまま。さすがにiPhoneのバッテリーもヤバくなってきた(朝から画像撮ったりネットに繋いだりしてたからねぇ)。
 やむをえず、スタッフのMLとI氏のmixiメッセージに『こちらから連絡取れない。そちらからすぐに連絡してくれ』とメールを流す。
 そうこうしているうちに、到着口からまっすぐこちらに歩いてくる人影が。大きなキャリーを引いて歩くおじいさん……これが近藤博士だった。

 近藤博士を駐車場に案内している途中、I氏から電話が入った。阪神高速が使えないのなら、新御堂を使ってくれとアドバイスされた。道を知らないけど、まあなんとかなるだろうと走り始めた。

 今日はPunto号から降ろした荷物の仕分けがあるのでこのくらいで。
 この項、さらに続きまする。

#この日記は、後日書いたレポートを当日の日付に移動したものです。
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| お仕事(小説/SF) | 10:32 PM | comments (0) | trackback (x) |

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