このコーナーにはいつも右上の部分に実車のヒストリーとかを短く入れているのですが、このクルマに関しては書ききれないな〜。
それほど思い入れのあるクルマが発売されたので、とりあえず飛びついたのでした。
この記事を書いた時点ですでにタミヤグランプリに出場しています。
で、マルティニカラーです。
この時代のポルシェといえば、まずマルティニ。しかし、実は934だけは、当時マルティニカラーは存在しませんでした。Gr.5やGr.6と違い、Gr.4ではポルシェはワークス参戦せず、有力プライベーターにマシンと技術を供給という形で参戦していたため、ワークスチームのスポンサーであるマルティニが934に施されることはなかったのです。
とはいえ、この時代のポルシェといえば、まずマルティニ。
まるで実車があったかのような違和感のなさ。懐かしさすら感じます。
電飾はヘッドライトとテールライトのみ。回路はなく、保護用の抵抗をかませただけの点きっぱなし電飾で、電源は受信機からとってあります。
ヘッドライトには『電球色』という新しいLEDを使用し、HIDなんてものがなかった時代を思わせます。
画像のボディのステッカーはすべて裏貼りになっています。リアフェンダー上部分のマルティニストライプをこのままで貼るのはものすごく難しいので、実は中央の赤は塗りで再現しています。ラインの上と下、二分割の細いストライプにすることで、曲面にも貼りやすくするためです。
ボディ塗色の白は、真っ白ではなく、京商スプレーの『レーシングホワイト』を使用しています。少しクリームがかった色で、当時の車体色を再現したものです。
プラ部品となるリアウィング部分も、クレオスのMrスプレー『グランプリホワイト』を使ったのですが、これはほとんど真っ白で、思ったより色の差が出てしまいました。
この時代のオーバーフェンダー付きポルシェが美しいのはやはりこのアングルではないでしょうか。
ドライバーのヘルメットにあるマルティニストライプは、後頭部でこのように二つに分かれて顎の下まで伸びています。デザインを適当に考えてステッカーで再現したものですが、思いの外格好良く仕上がりました。
バンパーから張り出したリアフォグランプ? のステッカーを貼り忘れて白いままになってしまってます。反省。
ボディそのものよりも力が入っているのが、プラ部品(なんとドライバー人形は30年前のポルシェ934用の金型からそのまま作られた復刻品)の塗装です。
リアウイングは緑色、ドライバー人形は黒、という自分で塗装したい人間にとっては嫌がらせのような成型色なので、まずプライマーサフェイサーを拭いてから、プラモ用塗料で塗装しなければなりませんでした。
3分割されているドライバー人形は、まず頭部の前と後ろを接着してから塗装し、塗り終わってから頭部と胴体を接着してあります。塗装後の接着・それなりに強度が必要ということで、接着剤はエポキシ系接着剤を使用しました。
リアウイングの『MARTINI RACING』、ヘルメットのストライプとトレードマーク、シートベルトの『SABELT』ロゴなどは自作ステッカーです。
特筆すべきは付属のプラスチック製リフレクタの配光の美しさです。
さすがに成型品、メッキ付きはいいですね。
インドアサーキットで走らせていると、照明を暗くしてほしくなります。