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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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【Punto号10万キロの大改修】PuntoHGTのエンスト症状について(その1)
 PuntoHGTにはいくつか「持病」と言われるトラブルがあるのですが、その中でもけっこうメジャーで致命的なのが、エンスト症状。
 ある日突然、アイドリング時に突然ストンとエンジンが止まるようになり、走行中にも停止時にアクセル放して(ブレーキ踏んで)クラッチを切ると回転が落ち込んでエンストします。
 その他に「エンジンの発熱が中途半端なときに一度エンジンを止めて、再度始動するとアイドリングが安定せずにエンストする」という症状もあったり、とにかく病状が複雑な上に再現性が低くて、それゆえに対策が難しいのです。
 ということで、▽続きの下に、2008年1月にこの症状が起こった時の対処を、私の当時のブログから転載しておきます。ていうか転載元の旧ブログはもうデータが無くなっているので、これもGoogleのキャッシュから拾ってきたモノなのですが(笑)
 ちなみに、2008年1月21日の記事です。


----------------------------------ここから転載----------------------------------
 年末以来調子が悪かったPunto号ですが、このたびめでたく復調しました。

 年末にバッテリーが上がり、この4日に同じ銘柄(Odyssey PC925)の新品ドライセルバッテリーに交換したPunto号。
 ECUのメモリーを失わないために、いつもはタムテックギアの充電用電源に使っているニッケル水素バッテリー10セルパック(12V)から保護電源を取っていたのだけど、作業中に手をぶつけてしまってクリップが外れ、メモリーがリセットされてしまい、それ以来激しいエンスト症状に悩まされるようになりました。
 エンジンを始動しても、アクセルを離すと回転が落ち込みすぎてストンとエンストする。走行中も、信号などで止まろうとアクセルから足を離しクラッチを切った瞬間にストン。
 これじゃとてもまともに走れないし、信号の度にエンジンかけていたらバッテリーなんてあっという間に上がっちゃう。

 メモリーがリセットされたんだから、もう一度学習させればいいということで、まずアイドリングを安定させるところから。
 これは簡単。エンジン始動後アクセルから足を離さなければよろしい。タコメーターを睨みながら微妙に踏み込んで1000rpmあたりを維持する。それでもPunto号の電子制御スロットルは最初のうち「低回転のイイところ」を探そうと勝手にスロットルを開閉し、タコメーターの針は落ち着き無くフラフラしています。
 10分ほどもそうやっていると回転が落ち着いて一定で回るようになってくる。そうするとアクセルを少し緩めて、800rpmを維持。この時、緩めすぎるとやっぱりストンと止まっちゃう。
 こう言うのを続けているうちに、アクセルを離しても回転を維持できるようになりました。

 アイドリングはよくなったので、少し動かしてみる。といっても駐車場の中を行ったり来たりするだけ。で、やっぱりエンジンは止まる。
 どうも、2000rpm付近からアクセルを一気に離すと、そのまま回転が落ち込んで止まっちゃう様子。駐車場の中だからそんなにスピード出てないのを良いことに、停止するときは「アクセルに足を乗せたままクラッチ切ってサイドブレーキで止める」という技で、5分ほど駐車場の中を行ったり来たり。そのうちにヒールアンドトウの要領でアクセルから足を離さないままブレーキ踏む事を思いついて何度か試し(普段のシフトダウン時のヒールアンドトウならアクセル煽るだけだから簡単なんだけど、これはアクセルを微妙に踏みながらブレーキ踏力を調整しなきゃなんないから難しい)、これなら何とかなるだろうと公道に出ることにしました。

 走り出したはいいけれど、やっぱりついついアクセルから足を離してしまってエンスト頻発。特に前走車が急ブレーキを踏んだときは反射的にブレーキを踏みつけてしまうのでどうにもならない。てなわけで、横から割り込みされない1車線の道路を、極端に大きく車間距離をあけて、しかもブレーキング中や停止中にウォンウォンとエンジンを煽るという、どう見ても異常な運転を続けるはめに。
 どっか目的地を決めて走るなんて無理。ただもう、エンジンを止めないでいることだけで必死。その内に、走ったことのない住宅街の中の細い道に迷いこんでしまい「こりゃ危険だ」と駐車場に戻ることにしました。(ここまで1月4日の出来事)

 1月5日、前日の教訓の元、アイドリングを安定させる暖機運転と、駐車場内を低速でウロウロするだけに留める。

 1月6日、猫の餌を買いに行かなきゃならなくなって、やむを得ず近くのホームセンターまで。しかしこの日はアクセルとブレーキの同時踏みにかなり慣れることができ、一応エンジンを止めずに目指す道路を走ることが出来るようになった。それでも何度かエンストさせちゃったけど。

 この後何度か、1月5日と同じメニューをやるも、エンジン始動直後のアイドリングが安定しただけで、走行中のエンスト症状については劇的な症状の改善は見られず。

 1月14日。この日は家族の年中行事で、奈良県の三輪大社まで走らなければならない。6日と同じ方法論で一般道を走り、西名阪道を天理ICまで(高速道路は普段と変わらず普通に走れる)、そしてまた一般道を三輪大社前まで。この、天理IC→三輪大社間が、ところどころ渋滞するのでかなり大変だったのだけれど、アクセルとブレーキの同時踏みの技術がさらに向上したお陰で往路でのエンストは1回。
 その復路。三輪大社の駐車場から出るところでいきなりエンストさせてしまったけれど、その後は何事もなく天理ICまで走ることができた。西名阪から近畿自動車道に乗り換えて長吉ICで降り、一般道へ移ったところで、なんかエンジンの雰囲気が変わっているような気がした。ちょっと試しにと思って、信号に引っかかったところで普通にアクセルから足を離してブレーキ踏んでみたら、止まらない。
「お、なんか調子いいぞ」
 と、その後は普通の運転に切り替えて、一度もエンストせずに自宅駐車場まで帰ってきました。

 そして昨日。6日は高速道路を走ったあとでエンジンが充分に暖まっていたのが症状改善の理由かも知れないということで、完全に冷え切った状態でエンジンをかけていきなり公道上へ。
 普通に走れるようになっていました。

 いや〜。よかったよかった。
 下手に電子制御スロットルなんてものをつけるからこんなややこしいことになるんだよ。ワイヤースロットルにしとけよ。
 思えば年末バッテリー上がったときに来てくれたJAFの人が、ミョーに警戒してメモリー保護電源を引いてたから、
「メモリー飛ぶとやばい車種があるんですか?」
と訊ねたことを思い出す。国産でも最近増えているそうだ。

----------------------------------ここまで転載----------------------------------

 長々と転載記事を載せたのは、実は現在またこの症状が出ているためです。バッテリーを外してECUをリセットした記憶がないので、どうやら病状が進んだよう……ということで、今回根本的な対策を行いましたので、数回に分けて報告します。

 ということで、この記事は続きます。
| https://blog.tsuduki.com/index.php?e=376 |
| クルマ | 11:20 PM | comments (0) | trackback (x) |

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